他の吊り橋との大きな違い その1
本州と四国の3ルートで、唯一 瀬戸大橋だけ列車が通っています(大鳴門橋は設計上通れるが何もないので省きます)
通っていると簡単に言っていますが、吊り橋にとっては、大問題でした。 何が問題なのか説明の為に吊り橋と鉄道の特徴を書きます。
吊り橋の基本的な考え方
長くなれば、自重(車とか通る所の重さ)が増大
綱を渡しロープで橋を引っ張り上げサポートする
更に長くする為、自重を軽くする
厚みが薄くなりペラペラなので揺れる
他形式の橋より揺れるが、長い橋ができる
鉄道橋の基本的な考え方
列車が重いので橋を頑丈に造る 自重増大
極端に上下にゆれてはだめ 脱線する
短く・上下左右に極端に揺れない橋になる
問題点を表にしてみた
|   | 橋のたわみ良いか? | 橋の強度 | 鉄塔部分?※注1 | ゆれる? |
| 吊り橋 | 良い | 柔らかく柔軟に | 鉄塔部分問題なし | ぐわんぐわん揺れる |
| 鉄道橋 | 悪い | 固く頑丈に | たわみ無しが前提 | 揺れると電車脱線 |
正反対ですね・・・でどうしたかと言えば、
長い橋なので吊り橋で造る!
電車の為たわみを少なく!固すぎず 柔らかすぎず造る
固くする為、自重増大するが少しでも軽く造る
鉄塔の部分のたわみに対する構造改革する(この部分は、その2で)
書くのは簡単! しかしながらこれを絶妙なバランスで克服し架橋している。明石海峡大橋はすごいが、瀬戸大橋も負けていない。
注1:黄色〇部分が問題点 急に線路が曲がり脱線する「かくおれ」と言う